- 2023年4月8日
DJI内蔵型リモートID - 行政書士さいれんじ事務所
ファームウェアの更新でリモートIDを書き込むとは
DJI内蔵型リモートIDについて述べます。DJI社は一部の機種において「ファームウェア更新をすることで内蔵型リモートIDに対応」しています。
「ファームウェアを更新することで内蔵型リモートIDに対応」について解説します。このことは何をもたらすのでしょう。
ファームウェア更新 → リモートIDに対応
- 例えば、昨年購入したMAVIC AIR 2。
「DJI Fly」「機体」「プロポ」のファームウェア(≒ソフトウェア)をアップデートすれば内蔵型リモートIDの書き込みができます。 - 製造が仮に2022年5月で内蔵型リモートIDに未対応機である場合のMAVIC 3。
同様に書き込みができます。 - 2022年6月20日以降製造 、最新のファームウェアのMAVC 3。
もちろん内蔵型リモートIDに対応しています。
つまり国土交通省が定める「リモートID機器等及びアプリケーションが備えるべき要件」に適合し、DJIが国交省に届出を行った機種は、アプリ「DJI Fly」をアップデートさせ、機体と送信機を最新のファームウェアにアップデートすれば、リモートIDを機体に書き込んで国交省ドローン情報システムと連携させ「リモートIDあり(内蔵型)」の機体になります。
次のケースも内蔵型リモートIDが「あり」に
機体登録の事前申請を済ませたリモートID免除の機体
2022年6月19日までに登録申請を行った機体はリモートIDの搭載が免除されています。この機体は壊さず大事に使い続けて3年後の更新を行う場合、あまり知られていませんがリモートIDの搭載が免除のままです。
但し仮に修理して製造番号が変更になった場合はリモートID搭載の義務が発生します。その場合はファームウェアを更新させれば内蔵型リモートIDありの機体にできます。
事前申請に間に合わなかった機体
事前申請に間に合わなかった機体であったとしても、DJIが国交省に届出を行った機種であればファームウェアをアップデートすることで内蔵型リモートIDありになり、機体登録ができます。
DJI内蔵型リモートIDを書き込むときの留意点
手順があります。以下の順序で国交省のドローン登録システムと連携させることが必要です。
- 国交省ドローン登録システムで、リモートIDの有無を「あり(内蔵型)」にする。
- DJI Flyのバージョンを1.6.6以降にアップデートする。
- 機体とプロポのファームウェアを最新にアップデートする。
- DJI Flyで国交省ドローン登録システムの情報と機体情報を連携させる。
内蔵型リモートID対応機種
国土交通省ウェブサイトには、内蔵型リモートID対応機種および外付型リモートIDの届出一覧が掲載されています。ご参考までに2022年8月22日現在では以下のものです。
(更新されますので最新のものは国交省ウェブサイトでご確認ください。)
参照:国土交通省ウェブサイト ー「無人航空機の登録制度」ー「適合しているとして届出があったリモートID機器等の一覧」。