カテゴリー
ドローン飛行許可

ドローン飛行許可申請 夜間飛行の定義

空が明るくても日没後は夜間飛行です。

夜間飛行の定義は以下のとおりです。

日没から日出までの間の飛行。「日没から日出まで」とは、国立天文台が発表する日の入りの時刻から日の出の時刻までの間をいうものとする。

したがって、「日没」及び「日出」については、地域に応じて異なる時刻を表す。

国土交通省ウェブサイト「無人航空機に係る規制の運用における解釈について」の中に「昼間(日中)における飛行」の説明があります。これにしたがいましてその逆(夜間)のことを記しました。

参照した国交省ウェブサイト「無人航空機に係る規制の運用における解釈について」は次のとおりです。(https://www.mlit.go.jp/common/001303820.pdf)別ウインドウで開きます。

この資料の中で、夜間はドローンの位置や姿勢だけでなく、周囲の障害物等の把握が困難になって、ドローンの適切な制御ができずに墜落などの恐れが高まる旨の説明があります。このリスクが存在するため夜間飛行は承認が必要になっています。

日没直後や日出直前というのは、よほど天候が悪くなければ空は比較的まだ明るく、機体も周囲の障害物も見えるものですが、航空法の規定上はこの時間で線引きがされています。時間を気にせず飛行させていると夜間飛行に該当しますので注意が必要です。

また、当職が行政書士を始める前に、ドローンの先生に聞いた話ですが、「ドローンの高度を上げれば日が沈んでないので夜間じゃないと言った人がいた」とのことでしたが、日が沈んでいるか否かは、国立天文台が発表する該当地域の日の入り時刻での判断となります。

因みに

技能証明の取得試験のため指定試験機関で行われる「昼間飛行の限定変更に係る実地試験」、つまり「夜間飛行の実地試験」の試験場の明るさには、基準が設けられています。

「実技試験は、150ルクス以下の照度の試験場で行うこととする。」

したがいまして夜間の明るさ(暗さ)をこの照度以下と見做して、夜間飛行の技能証明を得ることができるとことになります。

この明るさ(暗さ)に近いものを具体的に挙げますと、おおよその目安として次のもがあります。

  • 夜のアーケード 150~200ルクス
  • 街灯下      50~100ルクス

大阪市立科学館ウェブサイトの「こよみハンドブック」から抜粋させていただきました。周囲の状況等によって変化しますからご注意くださいとのことです。あくまで目安です。

日没、日出時刻に注意が必要な理由は次のことにもあります。

夜間飛行の包括飛行許可を取得していても、次の条件下で飛行させることはできません。

  1. 人口集中地区の空域
  2. 目視外飛行
  3. 人口集中地区空域の目視外飛行

いずれも個別飛行許可承認が必要です。1と2は場所を特定、3は場所と日時を特定した申請です。

このあたりの話は聞き飽きている方がいらっしゃる一方で、包括許可を取得していてもご存知ない方がいらっしゃるのも事実です。
また、初心者の方でこのページをご覧いただいているなら、このポイントを押さえておくと間違いやすい事項の一つを承知しているドローンパイロットになれます。

さて、ここからは国立天文台が発表する日の入り・日の出時刻を確認してみます。

その前に余談ですが、このページを書くときに当職は、国立天文台が「発表する」との表現にこだわりました。それは、国立天文台が発表するものが「同一場所であっても例えば初日の出の時刻は毎年全く同じとは限らない」からです。

これは、国立天文台が発表した過去の日の出時刻を見ていただければ分かります。
「1分」ほどの違いなので日々の生活において気にする話ではないにしても、日の入り、日の出時刻がドローンの飛行承認に影響していることから、余談として取り上げました。

本題に戻します。

国立天文台ウェブサイトで日の入り・日の出時刻を確認するには、以下のページです。

国立天文台ウェブサイト「各地のこよみ」(https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/)別ウインドウで開きます。

夜間飛行(国立天文台HP)

出典:国立天文台ウェブサイト「各地のこよみ」

上のような画面が開きます。このページは、都道府県の県庁所在地と小笠原の日の入り・日の出時刻を調べることができます。

県庁所在地と小笠原ではなくて、任意の場所を調べたいときは国立天文台ウェブサイトの以下のページです。

国立天文台ウェブサイト「こよみの計算」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi)別ウインドウで開きます。

夜間飛行(国立天文台HP)

出典:国立天文台ウェブサイト「こよみの計算」(弊事務所で一部に目印を加筆)

画面左上の「計算日時」で日付を選択、赤くマークした箇所の「都道府県」を選択、「市町村名」を入力して、左枠内の「日の出入り」の「Go」をクリックすると、日の出日の入り時刻が表示されます。

以上の方法で飛行場所の夜間飛行に該当する時刻の確認ができます。

夜間飛行(日の入り)

行政書士さいれんじ事務所はドローン飛行許可申請を代行しています。

ドローンの行政手続でのお悩みやご依頼は、下記までお気軽にお問い合わせください。
プロフェッショナルな行政書士がお手続きを代行し、ドローン飛行をサポートします。

☎048-226-3053
10:00~18:00
土日祝日も営業

✉お問い合わせ

終日受付けております。

ドローン飛行許可申請を行政書士が代行するのは法的根拠があります。

DIPS2.0でのドローン飛行許可申請のポイントを以下のページで紹介しています。

当事務所の住所や連絡先、事務所代表プロフィールの紹介は以下のページです。