人口集中地区の上空 - 行政書士さいれんじ事務所

人口集中地区の上空を飛行させる場合の基礎知識

人口集中地区（DID）の上空においてドローンを飛行させることは航空法で禁止されています。飛行させる場合には国土交通省（申請先は管轄する地方航空局）の飛行許可が必要です。

人口集中地区の上空を飛行させる場合に気を付けるポイントは以下のとおりです。人口集中地区に該当する場所では、

• 広い空き地で、空き地の所有者の了解を得た場合であってもドローンを飛ばすためには飛行許可が必要です。
• 自己所有の土地で飛ばす場合であっても飛行許可が必要です。

この場合、以下の条件であれば飛行許可は不要となります。

• 一つ目は国家ライセンスを取得している場合です。国家ライセンス（無人航空機操縦士技能証明）を受けた人が、機体認証を受けたドローンを使用して立入管理措置を講じた上で、かつ飛行マニュアル等の必要な措置を講じて飛行させる場合です。
• 二つ目は係留飛行をする場合です。十分な強度のある紐・ワイヤーなど（30m以下）で係留し、第三者の立入管理等の措置を講じて飛行させる場合です。但し、人口集中地区の上空では不要でも、同時に空港等周辺の上空、緊急用務空域、150m以上の高さの空域、危険物の輸送、イベント上空に該当すれば、それらの許可・承認が必要です。

人口集中地区の確認方法

国土交通省のウェブサイトには次のとおり地理院地図とjSTAT MAPでの確認方法の2種類が案内されています。

出典：国土交通省ウェブサイト「無人航空機の飛行禁止空域と飛行の方法」から抜粋

国土地理院 地理院地図で確認

どこが人口集中地区に該当するのか手っ取り早く調べるには、多くのドローンユーザーが利用している 「国土交通省 国土地理院 地理院地図」です（クリックすると別ウインドウに遷移します）。
地理院地図の画面を引用して説明します。

画面左上の「地図」アイコンをクリック。適宜「＋」ボタンで地図を拡大します。

トップ ＞ 「その他」 ＞ 「他機関の情報」 ＞ 「人口集中地区 令和2年（総務省統計局）」の順にクリックします。

これで赤く表示されたエリアが人口集中地区の該当エリアです。
人口集中地区は総務省統計局が5年に1度実施している国勢調査結果からまとめたものです。
新しい調査結果を適用する際は、適用日について国土交通省ウェブサイトにおいて事前のお知らせがあります。

jSTAT MAPで確認

人口集中地区を調べるには別の方法もあります。

政府統計の総合窓口（e-STAT）の中にある統計地理情報システム「地図で見る統計（jSTAT MAP）」で調べることも可能です（クリックすると別ウインドウに遷移します）。

以下は「【参考】jSTAT MAPによる人口集中地区の確認方法」から操作方法について引用しています。

人口集中地区の境界線

飛行許可を取得していれば人口集中地区での飛行が可能になるので細かく気にする必要はないのですが、非人口集中地区との境界線について地理院地図やjSTAT MAPで正確に把握することは困難です。

人口集中地区の正確な境界の位置の把握が必要な場合は、総務省統計局、都道府県又は市区町村で保管している「国勢調査 調査区地図」を閲覧する必要があります。

行政書士さいれんじ事務所は人口集中地区上空などの許可申請を代行しています。

ドローンの行政手続でのお悩みやご依頼は、下記までお気軽にお問い合わせください。
プロフェッショナルな行政書士がお手続きを代行し、ドローン飛行をサポートします。

ドローン飛行許可申請を行政書士が代行するのは法的根拠があります。

当事務所の住所や連絡先、事務所代表プロフィールの紹介は以下のページです。